ワタシの酒歴書
2015年 6月
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酔っ払いの行状記。
雑感記録の書き散らかしですが、よろしければご笑覧ください。

日記以前の『酒歴書』はこちらから.。o○

2015年6月28日 フォークは「歌う」 義太夫は「語る」
2015年6月21日 梅雨の文化活動参連発
2015年6月09日 渡世人にはハコ酒で十分でサァ
2015年6月07日 リュックサックの君たちは、何処から来た....
2015年6月04日 ほのかに残るは乗り物酔いか
 
2015年6月9日
  渡世人にはハコ酒で十分でサァ
〔平成26年6月6日(土)〕 
 古文書講座最終回(全5回)を昼に終えて、午後は映画を観る腹づもりでした。さて、では何を観るか、選択肢は二つ用意していました。下高井戸で「フォックスキャッチャー」か、神保町シアターで邦画の「斬る」にするか。 
 
 公共交通の事情で、賽の目は「斬る」と出ました。この映画館は10時から一日分の切符(整理番号付)を販売するので、午後1時15分から上映の回で席に余裕があるか、はたまた整理番号が3ケタだったらどうしよう、なんて迷いながら神保町へ急ぐと、幸いに37番でした。やがて館内に入ると、お目当ての席近くが確保できて、ホッとしました。 
 
 岡本喜八監督のこの作品、当然ながら未見です。映写が始まると、白黒画面は上州が舞台で、映される空っ風による砂嵐が粒子のザラつきによって荒くれた感じを倍加させます。これは重厚な映画なのか、と思いきや、仲代達也と高橋悦史の絡みはどうやら痛快娯楽時代劇ではござりませぬか。 
 
 黒澤作品「天国と地獄」で仲代達也の演じたニヒルな刑事も良かったけれど、この侍崩れの無宿渡世人の軽妙な演技も素晴らしい。役者仲代達也の力量、恐るべしでありますな。結末も、まるで続編があるかのような含みをもたせかたが、実に後味をすっきりさせていました。「斬る」......佳品でした。 
 
 そのまま神保町で夕間暮れ酒と洒落こみたいところですが、昨日も休暇をいただいて豪遊一直線だったので、地味に家呑みで余韻に浸る静かな夜となりました。ワインの品ぞろえを誇る「やまや」で紙パックの安酒を仕込み、気分は仲代演じる渡世人です。酔いが沁みわたってゆくにつれて、ハコ酒ヤマなんてどうしようもない駄洒落を思いつつ、今夜も......酔而如件。 
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