6月18日夜、山形県沖の地震が起きた後テレビのニュースを見ていて 
いつもより遅めのPM11:40頃に就寝。 
ウトウトした頃、トイレに起きたばぁちゃんが頭が痛いと訴える。 
「首から上が全部痛い。ただの頭痛じゃない」というので救急車を呼ぶことに。 
時間は日付が変わったAM0:10頃。 
頭が痛いと訴えるので
『弘前脳卒中・リハビリテーションセンター』へ緊急搬送されました。  
救急車の中で「話しづらくないですか?手足に痺れはないですか?吐き気はないですか?」と聞かれ 
「大丈夫です。痺れもないです」と答えるばぁちゃん。 
病院に着いてからも、脳の写真をMRIで撮りたいけど背中にプレートやボルトなど 
金属がいっぱい入っているため、MRIで撮っても支障はないか手術をした病院に確認するため 
「いつごろ手術したか覚えてますか?」と隣の部屋で聞かれているわたしが 
「え〜と・・・たぶん10年以上は経ってると思うんですけど・・・」と言ってると 
「平成19年、19年に記念病院で手術した!」と隣の部屋から答えるばぁちゃん( ̄∇ ̄;)  
呂律もちゃんとしてるし痺れもないというし頭もしっかりしてるし 
脳卒中や脳梗塞ではなくちょっと酷い頭痛?くらいに思っていたら下された病名は  
『くも膜下出血』でした。  
「ここでは手術ができないので明日の朝救急車で大学病院へ転院します。 
 9時に出発するので8時40分までに来てください。今日はもう帰ってもいいですよ」 
家に着いたのはAM3:00過ぎ、お風呂に入って少し横になったけど全然寝れず。 
朝に水木金3日間の休暇を取ってまた病院へ。 
9:00に救急車で
弘前大学医学部附属病院の高度救命救急センターへ行き更に詳しく検査。 
正式な病名は『左破裂性椎骨動脈解離によるくも膜下出血』  
本来なら裂けた動脈瘤をクリップで止め血液が入らないようにしたり、 
瘤の中にコイルを入れて血液が溜まらないようにするのだけど、 
ばぁちゃんは首の左右に2本ずつある太い血管のうち、 
右側にある血管が2本とも途中で詰まっていて左側の2本の血管が 
脳全体をカバーしている状態なので、その2本のうち1本を手術すると 
残りの1本でカバーすることになり、それではあまりにも危険すぎるし、 
全身麻酔の開頭手術も年齢的にやらないほうがいい、 
幸い裂けた血管は自然にくっついて出血も止まっているのでこのまま様子をみましょう。 
ということに。ただ、再出血の可能性は非常に高く、もし再出血すれば 
「下手すれば即死、良くても重度の麻痺が残り寝たきりになるか、植物状態になると思います」 
と言われ、「延命治療をどうするか考えて早めにお知らせください」と辛い決断を迫られました。 
再出血しなくても、血管が収縮して細くなった部分が詰まって脳梗塞を起こす場合もあるそうで 
「携帯電話は肌身離さず持っていてくださいね」と更に不安が増したのでした。  
このあと24時間体制のSCU(脳卒中集中治療室)で投薬治療が始まり、 
それでも麻痺が全くないのでトイレには歩いて行ってたばぁちゃんを見てちょっぴり安堵。 
頭痛とか血圧も落ち着いてきたので入院している間に落ちた筋力のリハビリのため 
7月1日にまた脳卒中・リハビリテーションセンターへ転院。 
物につかまらなくても一人で歩けるようになり、着替えもお風呂も一人でできるようになったけど、 
「まだ退院できないの?早く帰りたい」と元気がなくなり食欲も落ちて 
転院時から4.3sも体重が減って38sになっちゃったばぁちゃん(;´Д`) 
先生も見かねて「じゃあ、おうちの人と一緒に一度お話しましょう」と呼び出されて行ったら 
「一人で歩けるし退院してもいいですよ。でも絶対無理はしないでくださいね。いつにします?」 
「今日でもいいですか?今日今すぐ帰りたいです」と即答のばぁちゃん(^-^; 
7月18日のPM5:00過ぎ、退院してきました。 
あまりにも急な話で着て帰る服がなくて売店から購入〜(;´∀`)  
退院してきて今日で3日目。ばぁちゃんはとっても元気です。 
発病前と全然変わらず以前と同じ日常を送れています。 
『首の右側の詰まった血管はちょっとずつ、ちょっとずつ上手に詰まっていったので 
 反対側の血管がそれに合わせてカバーしてくれたから自覚症状もなく 
 普通に生活できてたと思います。この血管がいつ詰まったのかは誰にも分からないけど、 
 ホントにラッキーでしたね。人間の血管は急な変化には順応できないけど、 
 ちょっとずつなら順応できるようにできてるんですよ』 
出血も偶然裂けた部分がくっ付いてかさぶたのようになって止めてくれたみたいだし、 
ホントにラッキーだったばぁちゃん。延命治療の話を聞いた後、待合室でボロボロ涙をこぼしながら 
「どうしよう、どうしよう、ばぁちゃん死んじゃうかも・・・・」と不安になってたことを思うと、 
こんなに早く退院できて普通に生活を送れるなんて夢のようです。 
おかえり、ばぁちゃん!あんまり無理せず、長生きしてね!